京都の左官、丸浩工業です。

土壁・漆喰・珪藻土・モルタルなどの左官工事の他、タイル・れんがブロック工事も請け負っています。

また、土壁・漆喰・珪藻土・モルタルといった一般左官仕事以外にも、伝統の左官技術を活かしながら、アート志向のオリジナル左官仕上げや荒壁パネルなどのエコ土シリーズを開発しています。

このブログでは、丸浩工業の営業スタッフが、土壁・漆喰・珪藻土・モルタル仕上げや土間仕上げなどの左官現場や日々の営業活動を紹介していきます。

このブログを通して、少しでも多くの人が、左官仕事のすばらしさやその可能性について、知っていただけたらなと思ってます。

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2009年01月16日

版築工法

今日は版築工法について書きたいと思います。

版築とは、中国式の土壇・土壁の築造法で、板枠の中に土を入れて突き固め、層を重ねてつくるもののことです。

日本でも古くから使われており、奈良の法隆寺の築地塀も版築工法でできあがっています。

Horyu-ji20s3200-1.jpg

版築工法の手順としては、高さ10cmぐらいの板で型枠を作り、そこに土を流し込んで、棒などで突き固めていきます。

板の高さまで土を突き固めたら、またその上に板を当てて土を流し込んで突き固めるという感じで、上へ上へと必要な高さまで同様の手順を繰り返していきます。

このように、版築工法は、土を何層にも積み重ねていく感じで施工をするので、上の法隆寺の築地塀の写真のように、横にラインが入った仕上がりになってきます。

法隆寺の築地塀では、おそらく一つの材料で版築工法がなされているのですが、層ごとに土の色や型枠の板の高さを変えたりすれば、下の写真のような表情の仕上がりになってきます。

090116-1.jpg

丸浩工業の施工例の中で、アート作品として版築工法を使ったものがあるのですが、次回はそれを紹介したいと思います。


版築については、丸浩HPにも書いてありますのでご覧ください。
版築仕上げ/オリジナル版築風仕上げ



posted by maruhiro at 17:04| Comment(0) | 版築・地層仕上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする